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ARTISTS - & records VERSUS

 

VERSUS
ヴァーサス


1990年、NYにてリチャード・バルユットを中心に、弟エドワード・バルユット、紅一点フォンテーン・トゥープスによって結成。バンド名はミッション・オブ・バーマのアルバム名より拝借する。92年、7”「Insomnia」でデビュー。94年にTeenbeatと契約し、1stフル・アルバム『The Stars Are Insane』リリース。96年、バルユット兄弟の末っ子で、現在プラス/マイナスの中心メンバーであるジェイムス・バルユットがギター&キーボードとして参加。メジャーのCaroline Recordsから3rdアルバム『Secret Swingers』をリリースする。このアルバムをもってエドが離れ、同じく現在プラス/マイナスの中心メンバーであるパトリック・ラモスがドラマーとして参加。このメンバーで、98年に同じくCarolineから4thアルバム『Two Cents Plus Tax』をリリース。99年にはスーパーチャンクが主宰するMerge Recordsと契約。99年にEP「Afterglow」、2000年にEP「Shangri-La」、5thアルバム『Hurrah』をリリースする。この間ずっと、インディー・ポップのメロディー・センスと、グランジやオルタナのラウドさを併せもつ稀有なバンドとして、USインディー・シーンでリスペクトを集め続ける。しかし、2001年にリチャードがサンフランシスコに移住したことで、バンドは実質的に活動休止状態に入る。ジェイムスとパトリックはプラス/マイナスとして活動を始め、日本でもすっかりお馴染みの存在に。フォンテーンは自らの名前を冠したバンドThe Fontaine Troupsを結成、リチャード自身も、ソロ・プロジェクトWhysall Laneを本格的にバンド化させる。その後、2005年にTeenbeatの20周年記念イベントに出演したり、単発的にヨ・ラ・テンゴやラヴ・イズ・オールの前座を務めたりはしていたものの、本格的な活動再開とはいかなかった。しかし、07年にリチャードがNYに戻ってきて。Whysall LaneもThe Fountain Toupsも解散、プラス/マイナスも、ドラムのクリスが女性ポップ・シンガーのケリー・クラークソンのサポートを務め休止状態となったことで、プラマイのジェイムスをギターに、パトリックをドラムに迎えた形態で徐々にライヴ活動を再開。2008年にプラス/マイナスと合同で行われた奇跡の初来日ツアーもこの形態で行われた。09年6月、myspaceにてジェイムス、パトリックの脱退、エドの正式加入をアナウンスする。ここにオリジナル・メンバーでの本格的なバンド活動が復活。アルバム制作にも着手する。それから約1年、実に10年ぶりとなるアルバムが完成。Caroline時代の2枚を手がけたエンジニアNicolas Vernhes(アニマル・コレクティヴ、ディアハンター、キャット・パワー、スプーンなども手がける)と再びタッグを組んで制作されたこの10曲は、10年の不在を全く感じさせず、瑞々しく輝いている。繊細なメロディーに、琴線を刺激する声、そしてバーストするギター、叙情的なストリングス(現在ライヴはヴァイオリン兼キーボードのマーガレット・ホワイトを迎えた4ピースで行っている。まさにUSインディーの良心そのものといった傑作に仕上がった。スーパーチャンクやヨ・ラ・テンゴと並んで、20年にも渡って多くのバンドに影響を与え、リスペクトされ続けている稀有なバンドの帰還を祝福したい。USでは10年前と同じくMergeからリリースされる。

 

CATALOG

&077 ON THE ONES AND THREES

 

http://www.myspace.com/versusnyc




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