シカゴのポストロック・シーンの支柱的存在ジョーン・オブ・アーク。その中心であるティムの実弟でありドラマーでもあるマイク・キンセラがその素晴らしい唄声を披露するソロ・ユニット。すでに3度の来日を果たし、日本でも確固たる人気と評価を誇る。3年ぶり5作目となる本作は、前作同様、ネイト・キンセラやブライアン・デックといった巧みなサウンド・デザイナーらの協力のもと、3年間かけてSomaやEngineといったスタジオから母親の家まで様々な場所で断続的に録り貯め続けてきた珠玉の作品集。父親になるという人生における大きなイヴェントもはさみ、益々温かみ、優しさを纏っていくマイクの唄心が十二分に味わえる。まさに円熟を感じさせる10曲。 |