エンジニアとして、グランダディ、エリオット・スミス、フォーク・インプロージョンなどの作品制作に深く関わったアーロン・エスピノーザと、アリアナ・マーレイによるLAのデュオ。前作から1年足らずでリリースされる本作には、繊細でメランコリックな楽曲と唄心、そしてエンジニアならではの感性で編み上げられたサウンドスケープによるサイケデリアといった彼らの魅力が溢れんばかりに詰まっている。そして、特筆すべきはアリアナの貢献度で、前作に引き続きアリアナ単独で作られた楽曲も素晴らしい。かつては恋人同士であり、今はともに音楽を創造する盟友である2人だからこそ創り出せた、インティメイトな肌触りに、感動せずにはいられない。
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