Posts Tagged ‘BOY IN STATIC’

BOY IN STATIC

木曜日, 12月 15th, 2011

ボストン出身のシンガー・ソングライターである台湾系アメリカ人アレクサンダー(アレックス)・チェンと、同じくボストン出身のドラマーである日系アメリカ人ケンジ・ロスによるデュオ。2004年にアレックスのソロ・ユニットとして1stアルバム『Newborn』でデビュー。ラップトップ、ギター、シンセ、ストリングスなどを全て独りでこなすホームレコーディング作ながら、その類まれなるセンスが、ドイツのThe Notwistを唸らせ、弱冠23歳が初めて作ったデモ3曲で、彼らが運営するレーベルAlien Transistorからのリリースを決め、大きな話題となり、ここ日本でも、輸入盤のみにもかかわらず、専門店を中心に驚異的な売り上げを記録した。Boy In Staticを始めるまでは、人前でバンド演奏をしたことがないという彼が、2005年には、The Notwistや、西海岸アンダーグラウンド・ヒップホップ界の雄Themselvesのメンバーで結成された13 & Godとヨーロッパとアメリカを共にツアーするという偉業を成し遂げる。そして2006年、Alien Transistorを離れ、Mush/& recordsに移籍し、2ndアルバム『ヴァイオレット』(YOUTH-010)をリリース。スロウダイヴやマジー・スターなどに影響を受けたシューゲイズ・サウンド、The Notwistや13 & Godなどに学んだエレクトロニクスとの自由な戯れ、幼少の頃から学んできたピアノやストリングスのオーケストラルな絡み、そしてそれらを全て優しく包み込む唄声が全編に溢れた傑作に。このアルバムを引っさげ、リンビック・システム、4 bonjour’s partiesとともに日本ツアーを敢行。そのツアーにもサポートとして参加していたケンジが、2008年より正式にメンバーとして加入。デュオとなる。そして2人体制となって初めてのレコーディング作となるのが2009年3月リリースの『CANDY CIGARETTE』。コーネリアスやハー・スペース・ホリデイらがそうであるように、アレックス=ボーイ・イン・スタティックだという認識であったファンは大いに驚いたが、さらに驚くのはこのサウンドであろう。BISのサウンドを表現するのにこれまではシューゲイザーというタームがよく使われていたが、彼らはもはや足元など見つめていない。ケンジだけでなく、ハー・スペース・ホリデイやウルリッヒ・シュナウスらもゲストに迎えて制作された本作には、これまでにないポジティヴさや開放感、そして眩しいばかりのポップネスに満ち溢れている。何度も聴くにつれ、最初の驚きや戸惑いが、大きな喜びに変わっている。そんな素敵な快作となった。日本盤には、アルバムに先行して本国で配信のみリリースされるデジタル・シングル「Young San Francisco」のカップリングとして収録されたリミックス3曲と、日本盤のみのオリジナル・リミックス3曲の、計6曲もの豪華リミキサー陣によるボーナストラックが収録される。

THE ONE AM RADIO / HEAVEN IS ATTACHED BY A SLENDER THREAD

水曜日, 12月 7th, 2011

LAを拠点に活動するSSWであるインド系アメリカ人リシケシュ・ヒアウェイを中心としたバンド。04年リリースの2ndがPitchforkで8.1という高得点を獲得するなど話題となる。07年、前作に引き続きDaedelusをゲストに迎えた3rdで日本デビューを果たす。それから4年、ライヴ・メンバーであった仲間達をメンバーに迎えバンドとして生まれ変わって初のアルバムが完成。ミックスにPhoenix、Depeche Mode、Belle & Sebastianらを手がけたTony Hofferを、ゲストにAnticonのBathsやAlias、DevicsのSara Lovなどを迎えて制作された本作は、これまでのダークで内省的なイメージから一転、明るく、ポップで、しかしどこかビタースウィートなダンス・チューンが並んだ会心の一作に。

BOY IN STATIC / CANDY CIGARETTE

火曜日, 12月 6th, 2011

ボストン出身のシンガー・ソングライターである台湾系アメリカ人アレクサンダー(アレックス)・チェンと、同じくボストン出身のドラマーである日系アメリカ人ケンジ・ロスによるデュオ。2004年にアレックスのソロ・ユニットとして1st『Newborn』でThe NotwistのレーベルAlien Transistorよりデビュー。2006年にはラップトップ・シューゲイザーの傑作である2nd『ヴァイオレット』を引っさげ来日も果たす。2008年、そのツアーにも同行していたケンジが参加、デュオに。前作までと打って変わって、ポジティヴさや開放感、そして眩しいばかりのポップネスに満ち溢れている。何度も聴くにつれ、最初の驚きや戸惑いは大きな喜びに変わるだろう。

BOY IN STATIC / VIOLET

火曜日, 12月 6th, 2011

ボストンを拠点に活動するシンガー・ソングライターである中国系アメリカ人、アレクサンダー・チェンによる1人ユニット。弱冠23才で初めて作ったデモ3曲が、The Notwistが運営するレーベルAlien Transistorの耳に留まり2004年にアルバム『Newborn』でデビュー。2005年には、13 & Godとヨーロッパやアメリカを共にツアーした。そして2006年、この2ndアルバムには、SlowdiveやMazzy Starなどに影響を受けたシューゲイズ・サウンド、13 & Godらに学んだエレクトロニクスとの自由な戯れ、幼少の頃から教育を受けてきたピアノやストリングスのオーケストラルな絡み、そしてそれらを全て優しく包み込む唄声が全編に溢れている。