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ADMIRAL RADLEY

木曜日, 12月 15th, 2011

グランダディのヴォーカルであったジェイソン・リトルとドラマーであったアーロン・バーチ、そしてアーリマートのアーロン・エスピノーザとアリアナ・マーレイ、この盟友4人による新たなるバンドが、このアドミラル・ラドリーである。グランダディは1992年にカリフォルニアはモデストで結成。97年、インディーのWill Recordsよりリリースされた1stフル・アルバム『アンダー・ザ・ウェスタン・フリーウェイ』がV2の耳に留まり、翌年V2より再リリースし、ブレイク。2000年リリースの2nd『ソフトフェア・スランプ』で人気と評価を不動のものとする。同年、第1回サマーソニック出演のため来日も果たしている。2001年に再来日が予定されていたが、ジェイソンの怪我のため中止に。その後2枚のアルバムをリリースしたあと、結局日本に戻ってくることなく、2006年に惜しまれつつ解散。一方、アーリマートは、エリオット・スミスやフォーク・インプロージョンのエンジニアであったアーロン・エスピノーザによって1999年に結成されたバンドで、現在はアーロンとアリアナの2人組。グランダディの出身地であるモデストのレーベルDevil In The Woodsよりアルバム『Filthy Doorways』でデビュー。3rdアルバム『Everyone Down Here』ではジェイソンが2曲共同プロデュースを担当している。2008年、5thアルバム『メンター・トーメンター』で& recordsより日本デビュー。同年、6thアルバム『ヒム・アンド・ハー』リリース。2009には来日ツアーを成功させている。このように、長い付き合いである彼らは、以前よりアーロンが所有するスタジオThe Shipでセッションを繰り返していた。アーリマート来日時点では、それまでに形になっていた曲は4曲ほどであったが、その後またセッションを繰り返し、気が付けば11曲という、アルバムには十分な楽曲が完成。決して、その場の楽しみのためだけに作られた音楽ではなく、両バンドの良いところだけを抽出して結晶化したような、素晴らしい作品となった。まるで、そうなることが自然に決まっていたかのように、少なくとも2009年にリリースされたジェイソンのソロにはなかった、バンドならではのマジックに溢れている。暫定的に、冗談っぽく、アーリダディやグランマートなどと称していたバンド名もアドミラル・ラドリーに決定。本格的にバンドとして始動する。2010年の3月にはSXSWで初めてのショウを行う。SPIN誌は、彼らのショウをSXSWのベストの1つとして取り上げ、「おかしなエフェクトと移り気なテーマを持って、研ぎ澄まされて、複雑に編み上げられた曲達」と評した。NPR(The National  Public Radio)は番組「All Things Considered」のためにセミ・アコースティックのセッションを3曲レコーディング(このうちの1曲がボーナストラックとして収録)。「輝かしい新たな未来を持ったバンド」とし、曲は「あなたが期待するとおり美しい」と評した。また、Web In Frontは「ウィットに溢れるポップから、熱いロック、エレガントなバラードまで、独特の雰囲気がある幅広い楽曲群。チェックする価値のあるバンド」とした。そして7月、アーロン自身が所有するスタジオでありレーベルThe Shipから、いよいよリリースされる本作。日本盤はボーナストラック、そしてかねてからジェイソンと親交の深いイラストレーター北沢平祐によるライナーノーツが付いて、1週間先行でリリースされる。同月にはUSでのツアーも決定しており、幻となったグランダディの来日公演以来、10年ぶりとなるジェイソンの再来日に向けて期待が高まる。

ADMIRAL RADLEY / I HEART CALIFORNIA

水曜日, 12月 7th, 2011

グランダディのジェイソンとアーロン、アーリマートのアーロンとアリアナ、この盟友4人による新たなるバンド。グランダディは92年結成。97年V2より再リリースされた1stでブレイク。00年、第1回サマーソニック出演。アーリマートは、エリオット・スミス、フォーク・インプロージョン等のエンジニアであったアーロンによって99年に結成。08年、5thと6thを日本リリースし来日ツアーも成功させている。長い付き合いである彼らは、以前よりアーロンが所有するスタジオThe Shipでセッションを繰り返し、気が付けばアルバムが完成。決して、その場の楽しみのためだけに作られたのではなく、両バンドの良いところだけを抽出して結晶化したような、素晴らしい作品となった。

EARLIMART / HYMN AND HER

火曜日, 12月 6th, 2011

エンジニアとして、グランダディ、エリオット・スミス、フォーク・インプロージョンなどの作品制作に深く関わったアーロン・エスピノーザと、アリアナ・マーレイによるLAのデュオ。前作から1年足らずでリリースされる本作には、繊細でメランコリックな楽曲と唄心、そしてエンジニアならではの感性で編み上げられたサウンドスケープによるサイケデリアといった彼らの魅力が溢れんばかりに詰まっている。そして、特筆すべきはアリアナの貢献度で、前作に引き続きアリアナ単独で作られた楽曲も素晴らしい。かつては恋人同士であり、今はともに音楽を創造する盟友である2人だからこそ創り出せた、インティメイトな肌触りに、感動せずにはいられない。

EARLIMART / MENTOR TORMENTOR

火曜日, 12月 6th, 2011

ロス・アンジェルスにて、アーロン・エスピノーザを中心に、1999年より活動を開始する2人組(結成当初は4人)。アーロンは、自分のスタジオ、ザ・シップにて、アーヴィン、シルバーサン・ピックアップス、レッツ・ゴー・セイリング、シー・ウルフなど、数々の好アクトを輩出するだけでなく、グランダディ、エリオット・スミス、フォーク・インプロージョン、ブリーダーズなどの作品制作に深く関わる。繊細でメランコリックな楽曲と唄心、そしてエンジニアならではの感性で編み上げられたサウンドスケープによるサイケデリア。エリオット・スミスやイールズらを生み出したシルヴァー・レイク・シーンから届けられた、最新かつ最良の唄たちがここに。