『AT HOME WITH OWEN』から早3年。ようやく届けられた、シカゴ唄心の最高峰、マイク・キンセラによる5作目。
シカゴのポストロック・シーンの支柱的存在ジョーン・オブ・アーク。その中心であるティムの実弟でありドラマーでもあるマイク・キンセラがその素晴らしい唄声を披露するソロ・ユニット。すでに3度の来日を果たし、日本でも確固たる人気と評価を誇る。3年ぶり5作目となる本作は、前作同様、ネイト・キンセラやブライアン・デックといった巧みなサウンド・デザイナーらの協力のもと、3年間かけてSomaやEngineといったスタジオから母親の家まで様々な場所で断続的に録り貯め続けてきた珠玉の作品集。父親になるという人生における大きなイヴェントもはさみ、益々温かみ、優しさを纏っていくマイクの唄心が十二分に味わえる。まさに円熟を感じさせる10曲。
- 01. NEW LEAVES
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02. GOOD FRIENDS, BAD HABITS
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03. A TRENCHANT CRITIQUE
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04. NEVER BEEN BORN
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05. AMNESIA AND ME
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06. BROWN HAIR IN A BIRD'S NEST
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07. TOO SCARED TO MOVE
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08. THE ONLY CHILD OF AERGIA
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09. UGLY ON THE INSIDE
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10. CURTAIN CALL
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11. BREAK BREAD WITH THE DEVIL (DEMO)
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12. BAD NEWS (FROM DAY TROTTER SESSIONS)
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#11, 12 = BONUS TRACKS FOR JAPAN
GOOD FRIENDS, BAD HABITS
comments
「OWENが聴きたくなるとき。
それはたとえば電車に乗っているとき。本を読んでいるとき。
夜遅く自分の部屋に帰ってきたとき。
つまりたぶん、「ひとり」を感じたいとき。
でもその「ひとり」は、「寂しい」の意味とは違う。
誰かといっしょにワイワイしたり、人混みの中に馴染んでる自分もいるけど、
ふと「個」に戻れる特別な瞬間のことだと思う。
そんな大事な時間に、寄り添うようにそばにいてくれる音楽。
誰にも踏み込めない私だけのパーソナルなスペースを、
いつもどこにでも、まるで絨毯を広げるようにそこに造り出してくれる。
私にとって、そういう存在です。」
坂本真綾