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OWEN
オーウェン

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Joan of ArcそしてThe Promise Ringという90年代半ばから現在にまで通じるEMO~ポストロック・シーンの代表的2大バンドを産み落としたことでいまや伝説的な存在となっているCap’n Jazz。中心となっていたのは、現在もJoan of Arcの中核であるティムとマイクのキンセラ兄弟。そこでは一貫してドラマーとしてリズムを支えていた弟マイクが、兄に勝るとも劣らない唄心の持ち主であったことは、1999年にリリースされたAmerican Footballの傑作アルバム『American Football』で広く知られることとなった。American Footballとしては1作で終わってしまったが、その後も様々なバンドでプレイしつつ、自らの唄心を育み続け、それは新たなプロジェクトとして結実する。それがこのOwen。これまでに7枚のアルバムと、数枚のEP、スプリットなどを、コンスタントかつマイペースにリリース。Maritime(元The Promise RingのDavey von Bohlenらによるバンド)の前座なども含め、7度来日を果たし、54-71、toe、HUSKING BEE、二階堂和美、曽我部恵一、group_inou、nhhmbase、GELLERS、シャムキャッツ、在日ファンク、COMEBACK MY DAUGHTERS、OGRE YOU ASSHOLE、にせんねんもんだいらと共演している。Charaや坂本真綾もファンであることを公言するなど、日本でも確固たる人気と評価を誇る。近年は、自身がドラマーを務める新バンドTheir/They’re/There(Into It. Over It.のEvan WeissとLoose Lips Sink ShipsのMatthew Frankがメンバー)を結成、さらにCap’n JazzやOwls、そしてAmerican Footballの復活等、多忙を極める中、キャリア初となる全曲カヴァー曲で埋め尽くされたアルバムが到着。とはいえ安易な企画盤では全くない。盟友The Promise RIngの名曲をはじめ、そのセレクトは実に“らしく”ニヤッとさせられる。プロダクションは、オリジナル・アルバム以上の繊細さで作り込まれているし、数々の名曲が、OWENの“あの声”で唄われることによって、OWENの曲になってしまう、そんなマイクの唄心の強靭さを改めて確認することができる、貴重な作品となっている。近年はTheir/They’re/Thereの結成やCap’n Jazz、Owlsの再結成で、ドラマーとしての再評価されているマイクであるが、本作ではシンガーとしての魅力が存分に堪能できる。そして、OWENファンが、ここからまた音楽の幅広さ、奥深さを追求していけるきっかけ、指針となるようなアルバムであるとも言える。日本先行で、さらに日本のためだけにレコーディングされたJawbreakerのカヴァーがボーナストラックとして収録される。

RELEASE

    • &015
      OWEN / I DO PERCEIVE.
    • &025
      OWEN / AT HOME WITH OWEN
    • &067
      OWEN / NEW LEAVES
    • &093
      OWEN / GHOST TOWN
    • &104
      OWEN / L’AMI DU PEUPLE
    • &113
      OWEN / OTHER PEOPLE’S SONGS