Archive for 12月, 2011

I AM ROBOT AND PROUD / UPHILL CITY REMIXES & COLLABORATIONS

水曜日, 12月 7th, 2011

2000年よりトロントで活動する中国系カナダ人ショウハン・リームによる1人ユニット。独自な温かみのあるポップなエレクトロニクス・サウンドが世界中から高く評価される。08年4th『UPHILL CITY』で日本デビュー。大ヒットを記録する。その後も様々なプロジェクトで話題を振りまく中、到着した新たなアイテムは、ショウハンがかねてより懇意にするアーティストが集結したスペシャル・コラボレーション・アルバム。miyauchi yuriをフィーチャーした新曲3曲に、トクマルシューゴ、オオルタイチ、ララトーン、モンタグ、ウォッチマン、ドット・テープ・ドットといった洋邦の曲者達が手がけた極上のリミックスを6曲収録。愛すべきロボットの過去、現在、未来を集約し、新たな魅力を付与している。

CAMERA OBSCURA / LET’S GET OUT OF THIS COUNTRY

水曜日, 12月 7th, 2011

男女混合5人組インディー・ポップ・バンド。パステルズやティーンエイジ・ファンクラブ(現ドラマーのフランシス・マクドナルドはバンドのマネージャーも担当)、ベル・アンド・セバスチャンと多くのバンドを輩出してきた音楽都市グラスゴーにて1996年に結成。2001年にアルバム『Biggest Bluest Hi Fi』でデビュー。どこか懐かしい60年代風の楽曲とさわやかなハーモニー、そしてなにより心の琴線に触れる温かなメロディーで話題に。2nd、3rdがスーパーチャンクのレーベルMERGEからリリースされ、アメリカでも大ブレイクを果たす。初来日を記念して、2006年にスペインのエレファントよりリリースされた名盤の誉れ高い3rdアルバムを、5曲ものレアトラックを追加収録して邦盤化する。

+/- {PLUS/MINUS} / THROWN INTO THE FIRE

水曜日, 12月 7th, 2011

90年代USインディを代表するギター・バンド、ヴァーサスの中核をなすバルユット兄弟の末っ子であるジェイムスのソロ・プロジェクトとして2001年にNYを基盤に活動を開始。ヴァーサスが休止状態に入った2003年から同じくヴァーサスのメンバーであるパトリック・ラモスとクリス・ディーナーとのトリオとして本格的にバンド化。以降、しなやかに貪欲にポスト・ロックもエレクトロニカも飲み込み、美しきポップ・ミュージックへと昇華した3枚の傑作アルバムをリリースし、4度の来日も全て成功に収める。本作は、2009年に行われる通算5度目となるジャパン・ツアー(残念ながらパトリックは不在)を記念して急遽コンパイルされた、未発表曲、カヴァーなどを収録したスペシャルEP。

HEADLIGHTS / WILDLIFE

水曜日, 12月 7th, 2011

イリノイ州シャンペーンにて活動するクァルテット。00年代初頭に、Kindercoreに所属していたMaseratiと、Parasolに所属していたAbsinthe Blindのメンバーであったトリスタン・レイトを中心に結成。Velocity GirlやLilysといった90年代のUSノイズ・ポップを00年代のエレクトロニクスで甦らせたようなそのサウンドが話題となり、05年にPolyvinylと契約する。4人組として再始動してから初のアルバムとなる本作には、これまで以上に瑞々しく輝く歌達が詰まっている。60年代ポップスや90年代のギター・ポップが持つきらめきを、現代のセンスとフォーマットでヴィヴィッドに響かせることができる稀有なバンドであることを証明したこの傑作3rdアルバムで、遂に日本デビュー。

LYMBYC SYSTYM / SHUTTER RELEASE

水曜日, 12月 7th, 2011

デビューEPが、The Album LeafやMice Paradeの耳に留まり、オープニング・アクトに抜擢される。06年、Mush Recordより1st『LOVE YOUR ABUSER』をリリース。08年、The Album Leaf、Bibio、Daedelusらが参加したリミックス・アルバムをリリース。Bloken Social Scene、The Books、This Will Destroy Youらとツアーをこなす傍ら、マイクはCrystal CastlesやHer Space Holiday等のバック・メンバーも務める。ミックスをJohn Congleton (Modest Mouse、Explosions in the Skyなど)に委ねた今作は、1stで見せた大器の萌芽が、その後の充実した活動によって結実した様が、リアルに刻印された一枚に。あらゆる素材が見事に調和し、息を飲むほど美しいサウンドスケープを紡ぎだす。

Guitar / Friends

水曜日, 12月 7th, 2011

ドイツ、ケルンを拠点にデジタル・ジョッキー名義で活動するマイケル・ルックナーと、日本人ヴォーカリスト、アヤコ・アカシバによるプロジェクト。2002年リリースの1st『Sunkissed』は、現在にいたる新たなネオ・シューゲイザー・ムーヴメントの先駆けとなった金字塔的アルバム。2004年にはsonarsound tokyo 2004に出演。2007年には5thアルバムを引っさげ、来日ツアーを行う。そして2009年秋、6thアルバムが完成。アカシバの身近な事柄への感謝の念を綴った日本語詞が全面にフィーチャーされ、またマイケルが紡ぎだすトラックもこれまでになく軽やかで快感指数が高い。両者の才能がまた違った形で化学反応を起こし、新しいポップの形を作り上げている。

OWEN / NEW LEAVES

水曜日, 12月 7th, 2011

シカゴのポストロック・シーンの支柱的存在ジョーン・オブ・アーク。その中心であるティムの実弟でありドラマーでもあるマイク・キンセラがその素晴らしい唄声を披露するソロ・ユニット。すでに3度の来日を果たし、日本でも確固たる人気と評価を誇る。3年ぶり5作目となる本作は、前作同様、ネイト・キンセラやブライアン・デックといった巧みなサウンド・デザイナーらの協力のもと、3年間かけてSomaやEngineといったスタジオから母親の家まで様々な場所で断続的に録り貯め続けてきた珠玉の作品集。父親になるという人生における大きなイヴェントもはさみ、益々温かみ、優しさを纏っていくマイクの唄心が十二分に味わえる。まさに円熟を感じさせる10曲。

DAVID BAZAN / CURSE YOUR BRANCHES

水曜日, 12月 7th, 2011

シアトルを拠点に活動するシンガー・ソングライター。1995年から2006年までペドロ・ザ・ライオンとして活動。ジョーン・オブ・アーク、ザ・プロミス・リングなどを輩出したJade Treeからのリリースで、USインディー最高の唄心バンドとしての評価を確固たるものとする。2006年よりソロとして、デス・キャブ・フォー・キューティーを輩出したBarsukと契約。そして2009年9月、遂に待望の1stフル・アルバムが到着。全ての楽器を自分1人で演奏し唄うという文字通りの完全ソロ作品で、ペドロ・ザ・ライオン時代よりさらに滋味溢れるデイヴィッドの唄の魅力が全開。改めて彼が現代最高のSSWの1人であるということを知らしめる、至高のデビュー・アルバム。

YOMOYA / Yoi Toy

水曜日, 12月 7th, 2011

2003年より活動する4人組。ポスト・ロック、オルタナ、USインディー、フォークなどを消化した高次元の音楽性と人懐っこさが同居したサウンド、電飾を施したステージで繰り広げる激しさと繊細さが交錯するパフォーマンス、文学性や叙情性を感じさせるメロディー、日本人の心の琴線に触れる声が最大の特徴。2作目となる本作は、OGRE YOU ASSHOLEを手がけた斉藤耕治のプロデュースにより、ライヴでお馴染みの曲から、J-POP並の訴求力を持った新曲まで、確実にバンドがネクスト・レヴェルに上ったこと、そして大きな舞台に羽ばたくであろうことを確信させる、溢れんばかりの魅力、パワーが宿った8曲+αを収録。

JOAN OF ARC / FLOWERS

水曜日, 12月 7th, 2011

1996年に結成以来、ティム・キンセラを中心とした不定形グループとして、これまでにオリジナル・アルバムとしては9枚、他にもEPや、企画盤、ライヴ盤などをリリースし、さらに、別ユニットやソロ・アルバムなども含めると、優に50枚以上のアルバムを生み出し続けているシカゴのポストロック~EMOシーンの最重要バンドの最新作。痛々しいほどにエモーショナルだった前作に比して、アルバム・タイトルからも見受けられるように、人生を俯瞰して見つめる視線が感じられる、より穏やか、かつ大胆な作品となった。常に音楽的に、文学的に、進化することをやめないティムの尽きない創造性が、また1つの高みに達したことを告げるシカゴからの最新レポート。