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ロス・アンジェルスにて、アーロン・エスピノーザを中心に、1999年より活動を開始する2人組(結成当初は4人)。バンド名は、アーロンの故郷フレズノーとLAの中間にある小さな町の名前にちなんで付けられた。2000年、カリフォルニアのモデスト(グランダディの出身地)のインディー・レーベルDevil In The Woodsより1stアルバム『Filthy Doorways』にてデビュー。同年、2nd『Kingdom Of Champions』をリリースし、バンドとしても精力的に活動する傍ら、LA近郊、シルヴァー・レイクそばのイーグル・ロックに、自らのスタジオでもあると同時に、音楽的集合体でもあるThe Shipを設立。そこから、アーヴィン、シルバーサン・ピックアップス、レッツ・ゴー・セイリング、シー・ウルフなど、数々の好アクトを輩出するだけでなく、グランダディ、エリオット・スミス、フォーク・インプロージョン、ブリーダーズなどの作品制作に深く関わる。アーリマートとしては、2003年に、NYの大手総合エンターテイメント会社Palm Picturesと契約。EP「The Avenues」『Everyone Down Here』(グランダディのジェイソン・リトルが共同プロデュースとして2曲に参加)をリリース。米インターネット・メディアPitchforkにて、8.5ポイントを獲得するなど、高い評価を得る。翌年には、4thアルバム『Treble & Tremble』をリリース。3万枚以上のセールスを記録する。ライヴ活動も精力的に行い、ペドロ・ザ・ライオンとのツアーも成功させている。その後、メンバーも2人だけとなり、所属レーベルも閉鎖するなど、苦難の時を越えて、2007年8月、3年ぶりとなる5thアルバム『MENTOR TORMENTOR』(YOUTH-039)を、ライノの創設者リチャード・フースが2003年にスタートさせた総合エンターテインメント会社Shout! Factory内にアーリマートのために新たに設立されたMajordomo Recordsからリリース。2008年1月には日本デビューも果たす。3月にはSXSWで連日熱いプレイを披露し、なんとダリル・ホールの前座も務めた。そして、7月。前作から1年足らずという短いスパンでリリースされる6thアルバム『HYMN AND HER』は、前作同様、The Shipにてセルフ・プロデュースで制作。繊細でメランコリックな楽曲と唄心、そしてエンジニアならではの感性で編み上げられたサウンドスケープによるサイケデリアといった彼らの魅力が溢れんばかりに詰まっている。今回も収録されたアリアナ単独で作られた楽曲も素晴らしく、全体を通しても彼女の貢献度は特筆に価する。かつては恋人同士であり、今はともに音楽を創造する盟友である2人だからこそ創り出せた、インティメイトな肌触りに、感動せずにはいられない。このアルバムをひっさげて、2009年には来日ツアーを成功させている。その後、元GRANDADDYのジェイソンとアーロンとともにADMIRAL RADLEYを結成。2010年にアルバムをリリース。来日ツアーも成功させている。