トロントで活動する中国系カナダ人ショウハン・リームによる1人ユニット。トロント王立音楽院で10年間クラシック・ピアノを学んだ後、コンピューター・サイエンス科の学位を取得しながら、2000年よりアイ・アム・ロボット・アンド・プラウド名義で活動を開始する。2001年に1stアルバム『The Catch』、2003年に2ndアルバム『Grace Days』を、Catmobile Recordsよりリリース。2006年にDarla Recordsに移籍、3月に3rdアルバム『Electricity In Your House Wants To Sing』をリリース。その独自の温かみのあるポップなエレクトロニクス・サウンドが世界中から高く評価される。日本でも大きな評判を呼び、Tower RecordsのNew Ageチャート、iTunes Electronic Musicチャートで堂々一位を獲得した。7月には盟友トクマル・シューゴの協力により初来日ツアーが実現。6955、Miyauchi Yuri、Yucca、Mount Sugarらと共演する。2007年6月には野外イヴェントTaico Club出演のため再来日、さらに同年末から2008年1月にかけて再々来日を果たし、代官山UNITではno.9 orchestra、Pepe Californiaらと、渋谷o-nestではアセンブラ(竹村延和+Fylue Deau)、トクマルシューゴ、group_inou、Ametsubらと共演している。北米、ヨーロッパでもManitoba(現Caribou)、Mumらとツアーを行い成功を収める。しかし、彼の活動は、単なるリリースやツアーだけにとどまらない。ニューヨークの近代美術館 (MoMA) プロデュースによる短編映画のサウンドトラックを手がけ、シカゴ文化センターではオーディオ/ビデオのコラボレーションでの演奏も披露した。さらに映画”Centre Cities”や、アディダスのTV CMなどに楽曲を提供し、ビデオ芸術家やアニメーターともコラボレーション作品を展開している。YAMAHAが開発した新しい音楽インターフェイス「TENORI-ON」のモニター・アーティストにもフォー・テット、トゥ・ロココ・ロット、パステルズ、ジム・オルーク、トータスらとともに選出され、DE DE MOUSEのメジャー・デビュー盤にもリミックスで参加。そんな多岐に渡る活躍と共に、輸入盤店やiTunesで、2年以上前にリリースされた前作が売れ続ける中、2008年9月、待望の4thアルバム『アップヒル・シティ』にて、& recordsより満を持して日本でビュー。もはやアイ・アム・ロボット節としかいいようのないメロディー、そしてトラック・メイキングのエッセンスはさらに研ぎ澄まされ、濃厚に凝縮。ショウハン・リームの集大成とも言うべき作品に仕上がり、CD,、配信ともに驚異的なセールスを記録する。同年10月にはバンド・セットによる来日ツアー(Radical Face、group_inouも参加)を敢行、朝霧JAMにも出演する。その後ソロ・セットで、小倉、福岡、富山、金沢を回り、渋谷のo-eastで開催されたnest festivalおよび京都のボロフェスタにも出演する。2009年5月、クリエイティヴ・カンファレンズ『PUBLIC/IMAGE.METHOD』出演のため緊急来日。インタラクティヴ・アーティスト真鍋大度とコラボレーションする。その後もAira Mitsukiのリミックスを出がけるなど、話題が尽きない中、2010年、到着した新たなアイテムは、ショウハンがかねてより懇意にするアーティストが終結したスペシャル・コラボレーション・アルバム。その名も『UPHILL CITY REMIXES & COLLABORATIONS』。Miyauchi Yuriをフィーチャーした新曲3曲に、トクマルシューゴ、オオルタイチ、ララトーン、モンタグ、ウォッチマンなど洋邦の曲者達が手がけた極上のリミックスを6曲収録。愛すべきロボットの過去、現在、未来を集約し、新たな魅力を付与した記念すべき作品がここ日本から世界へ。同年には、前回同様、バンド・セット、ソロ・セット両パターンでの来日ツアーも大成功。2011年には、YOMOYAの3rdアルバムに参加、9月には日本で共演も果たしている。現在は長らく待たれている5thアルバムを制作中。